アメリカのBMX大会事情とプロライダーのポジショニング by 植山 周志 (SHOE-G)
またまた、VitalBMX動画ネタだよ
韓国の電気メーカーLGが冠になっているアクションスポーツの大会シリーズがあるんだね
そのパークの映像がVitalBMXに載っていた
まずは見てみて
僕のチームメイトのアレスターも出ている!
ライアン・グートラもいる
最後のモルガン ウエイドが出てくるけど
すっげ〜トランスファーをしているよ、これは必見だね
See More BMX Videos at VitalBMX.com
大きなアメリカでの大会シリーズは下の3つがあるんじゃないかな
表を作ってみたんだけど すべて大きなスポンサーとTV局が付いている
※X-GAMEだけは毎年スポンサーが変わるため書いていない
さらに企業がアクションスポーツと親和性のある商品もリリースしている
スポーツを軸として素敵なエコシステムが出来上がっていることが見受けられるね
図にすると下の感じかな?
日本と大きく違うのがメディアと大会がくっついるところだね
だから下のようなサイクルが生まれるんだろうな
面白いね
アメリカは日本と比べてスポーツが身近にある文化というの背景にあるだろう
では、日本のように大会の露出があまりない場合はどのようにして
いいサイクルに持っていけばいいのだろう?
大きな課題だな〜
そこで現在のライダーの価値をちょっと考えてみた
それをあらわしたのが下の図だ
この図は世界のプロライダーを僕なりに分類した図だ
横軸: ライダーの価値 (ライダーの価値はここではスポンサー企業から見た価値とする 価値としては自転車のスキルの高さ、露出度、大会などでの成績、影響力などを総合したものとする)
縦軸: 自ら情報発信・企画を作る人と他力本願なライダー
縦軸を情報発信にした理由としては以下の3つを根拠に決めてみた
・日本では大会がアメリカよりも盛んではなく、露出も少ないため。日本で活躍しようとするライダーにとって参考になるのではないかと思った
・インターネット(Webサイト、SNS、BLOG、YouTube)の普及により個人がメディアを作れる時代になったこと
・今まで映像制作のプロのみが作れた映像も一般ユーザーでも作れるようになったため
■図のブロック解説◇右下のライダー: 多才型トッププロライダー
アスリート、人間としての価値を認められ、さらに何かを作ることができるため、いかなる時代でも生き残れる強いライダーだ例: Mat Hoffman, Dave Mirra, Jay Miron
◇右上のライダー: ライディング集中型プロライダー
アスリート、人間としても価値を認められている。自分の活躍する場はメディア、企業が用意してもらうスタンス。市場の景気が低迷したときに打撃をダイレクトに受けてしまう可能性が高い例: Scotty Cramer, Gary Young
取れる戦略: 自らの情報発信や何かを創造することで、ライダーの地位を利用しながら自分のビジネスを作ることができる
◇左下のライダー: 多才型ライダー
ライダーとしてはいまいち露出が無いが、それを補うスキルと実行力があるため、商品を作ったり、情報発信をしたり、大会、イベントを企画することができる。凄腕ライダーとコラボすることで、BMX市場に大きなインパクトを与えられる可能性が生まれてくる例: Darcy Saccucci(Macneilのプロダクト設計者), Jon Dye(Bicycle Unionオーナー), Leeland Thurman(Shitluckオーナー)
取れる戦略: 自らの価値創造の道を突き進んで行けばいいのかと思う、無理してトップアスリートになる必要性は無いと僕は考える
◇左上のライダー: ライディング集中型ちょいウマライダー
ライダーとしての価値、それ以外の価値創造がまだ足りないため、どちらかを頑張って自分のポジションを築く必要がある取れる戦略: まだ、バリューのあるライダーではないし、自ら何かできるわけでもない。ライディングスキルを高めるのか、価値創造をする何かを探すのか、または両方をしこたま頑張ればいい。 しかしライディング スキルだけを高めるだけは、あまり芸が無いので何か同時に勉強するのがいいのではないかと僕は思う