気になるフリコ、SALTPLUS TRAPEZ FREECOASTER HUB分解・組換方法
今、BMXストリートシーンにフリコブームが起こっていますね。
各社フリーコースターハブのラインナップが進んでいますが、ZENが扱うSALTPLUSからもラインナップされてます。
気になるフリーコースターの機構は、シンプルで軽量なことで評判な某E社と共通。
出荷時にはフリーコースターとして、そして中身をチョコっとイジるだけでカセットハブにもなる優れもの。
入荷後に計ってみたら、なんと441gでした。
巷のカセットハブと同等の重量でフリコにもカセットにもなるこのハブ、オススメです。
◆SALTPLUS – TRAPEZ FREECOASTER HUB
標準では最も遊びの多い設定のクラッチディスク「LARGE」が装着されています。
付属品: クラッチディスク(ミディアム、ミニマム)、ポウル & スプリング(カセット用)
スポーク穴数: 36H
アクスル: 14mm中空、熱処理済クロモリ製
コグドライバー: 9T (RSD ONLY)
カラー: BLACK, BLUE, RED, SILVER POLISHED
重量: 441g
価格: ¥23,100(税込)
某N社や某K社など、これまでお馴染みだった機構は、スクリューが直結したコグドライバーの回転に連動し、筒状パーツがハブシェル内部のパーツに押し付けられることで駆動するイメージでした。
異なる部分もあるかもしれませんが、だいたいそんなイメージです。
コグドライバーが回転すると内側のディスクがポウル(ツメ)をお越し、そのポウルがハブシェル内部のギザギザに噛みこむことで駆動します。
コグドライバーが回転せずにポウルが寝ている時には、ベアリングの抵抗しか無い完全なフリーに。
ココで気が付くのが、巷で見かけるカセットハブの構造にこのディスクがプラスされただけということ。
スプリングの形状やその他若干の小物が付属しますが、それ故に軽量なハブに仕上がっています。
フリーコースターモードからカセットモード、そしてカセットモードからフリーコースターモードへの組換方法を写真と合わせて用意したので、すでにゲットした人もこれからという人も参考にしてみてください。
なお、この内容は商品ページにも掲載しています。
SALTPLUS TRAPEZ FREECOASTER HUB分解・組換方法
必要工具:
8mm六角レンチ、23mmスパナ(コグドライバー側玉押しナット用)
※今回は、23mmに対応したモンキースパナを使用してます。
◆コグドライバーの取外し方
1.
まず始めに、17mmのソケットレンチでアクスルナットをゆるめ、バイクからホイール(ハブ)を外します。
2.
8mm六角レンチをアクスルに差し込み、23mmスパナでコグドライバー側の玉押しナットを緩めアクスルから取外します。
3.
その他のパーツがバラバラにならないよう、コグドライバー側を上に向けます。
ゆっくりとコグドライバーを揺すりながらアクスルから引き抜きます。
4.
ハブからクラッチディスクとスペーサーを取外します。ディスクの両側に注意してください。
フリーコースターモードの場合: クラッチディスクの星形の凸部がドライバー側に向いている必要があります。
カセットモードの場合: クラッチディスクの星形の凸部が内側(ハブシェル側)に向いている必要があります。
◆カセットモードへの組換え方
1.
クラッチディスクスペーサーを抜き取ります。
その際、ディスクとハブシェル内のベアリングの間に位置するコイルスプリングは取り外す必要はありません。
クラッチディスク中心部のディスクスペーサを抜き、星形の凸部とは反対側からディスクスペーサを差し込み戻します。
クラッチディスク中心のディスクスペーサーのフランジは、常にドライバー側に向けて装着されている必要があります。
2.
ポウル(ツメ)の付いてたドライバーの側面を確認して下さい。
標準では、ハブはフリーコースターモードにセットされています。
フリーコースターはコイル状のスプリングを使用しカセットは板状スプリングを使用します。
モードをスイッチするにはそれらのスプリングを入れ替える必要があります。
3.
指の爪でポウルを滑らせながらスプリングを取外します。
その際、ゆっくりとポウルをドライバーから抜き取り、同じくゆっくりとドライバーからスプリングを抜き取ります。
4.
ドライバーからポウルとスプリング取り外した後、カセット用板状スプリングを以前のスプリングと同じ箇所に挿入します。
長いほうがポウル側に向くようにスプリングが挿入されていること確認して下さい。
その後、指でスプリングを押さえながらゆっくりとポウルを挿入してください。
その他のポウルについても同様に行います。
5.
クラッチディスク、ドライバーの順にアクスルへ通し元に戻します。
通す際に少しきつい場合は、ドライバーを優しく揺すりながら回すと所定の位置まで動かしやすいです。
6.
玉押しナットをハブアクスルに通します。
8mm六角レンチと23mmスパナを使用し玉押しナットを締め込みます。
ハブを回し、全てがスムーズに動き、どこにも擦れなどが内容確認して下さい。
バイクにホイールを戻して完了です。
◆フリーコースターモードへの組換え方
1.
クラッチディスクスペーサーを抜き取ります。
その際、ディスクとハブシェル内のベアリングの間に位置するコイルスプリングは取り外す必要はありません。
クラッチディスク中心部のディスクスペーサを抜き、星形の凸部側からディスクスペーサを差し込み戻します。
クラッチディスク中心のディスクスペーサーのフランジは、常にドライバー側に向けて装着されている必要があります。
2.
カセットハブでは板状のスプリングを使用する一方、フリーコースターではコイル状のスプリングを使用します。
カセットモードからフリーコースターモードに戻すには、コグドライバーのスプリングを入れ替える必要があります。
フリーコースター用のコイル状スプリングには、ドライバーに支えられる小さなストッパーがあります。
3.
カセット用の板状スプリングを指で押さえながらポウルを取外します。
4.
ドライバーのエッジにストッパーがかかるようにフリーコースター用のコイル状スプリングを挿入します。
実際にポウルが触れる箇所はスプリング下側になります。
指でゆっくりと下に伸びたスプリングの端をポウルを潜らせることができる位置まで引き上げ(反時計回りに回す)、ゆっくりとドライバーにポウルを挿入します。
その際、引き上げたスプリングの端がポウル中央の切り込みに入っていることを確認して下さい。
この時点で、ポウルはスプリングによってドライバーへ押さえられていることになります。
その他のポウルについても同様に行います。
5.
クラッチディスク、ドライバーの順にアクスルへ通し元に戻します。
通す際に少しきつい場合は、ドライバーを優しく揺すりながら回すと所定の位置まで動かしやすいです。
6.
玉押しナットをハブアクスルに通します。
8mm六角レンチと23mmスパナを使用し玉押しナットを締め込みます。
ハブを回し、全てがスムーズに動き、どこにも擦れなどが内容確認して下さい。
バイクにホイールを戻して完了です。