MADE IN ROC by 田中 海到 (KAITO)

先週一週間中国の上海近郊に行ってきました。

もちろん仕事です。
今回はDURCUS ONEっていうキッズバイクのできあがりをチェックしに行ってきました。

台湾もそうだけど、中国の自転車を作る工場はさらに巨大。
今回はそんな自転車工場/中国編です。

まず行ったのがフレーム工場。
アルミフレームを作る専用工場は取り合えずデカイのひとこと。
ただ連想しがちな工場が大きいからといってクオリティーが低いわけでないです。
みんな中国っていうとイマイチ的な反応だけど、実際はそうでもない。
まあ中国製だろうが、台湾だろうが、アメリカだろうがダメなものはダメってだけです。
ここは小さい工場だと外注する熱処理(T6)などの釜もあったり、しっかりした工場。
ここでは次に作りたい自転車の構想を聞いてもらったり、工場長の自慢を聞かされたりと時間過ぎてきます。

ここでは電動自転車やマウンテンバイクのフレームなどを作ってました。
20人くらいの人達がフレームに小物(ワイヤーガイドなど)を取付けてます。

↓そしてここは組立工場。
流れ作業で組立されていきます。
30人くらいのスタッフでバンバン作っていきます。
wethepeopleのラインも見たけど、ほぼ一緒です。
大体のコンプリートバイクはこの様なラインで作られます。
車とおなじですね。

僕はここでもっとこのネジを締めて!今度は締め過ぎ!とかひとりで騒いでます。
台湾だろうが、中国だろうが純粋な仕事として自転車工場に務めている人が多いです。
他の工業製品と同じです。自転車なんて乗らないってひとが大半。

そんな人にいかに目の前のラインを流れているこの自転車に愛情を持って組み立ててもらうか?
それが毎回のテーマ。実際にこんな風に毎回きてアーダコーダ言っているブランドは珍しいようです。
でも目の前に依頼主がいた方が良いかなって思ってます。

で、上を見上げれば組立前のフレームが流れてます。
まだまだ先は長いですね。
丸一日工場の中を行ったり来たりして一日が過ぎていきます。

で、番外編でメッキ工場へ
メッキってBMXなんかでも多いけど、今の中国ではメッキ工場がなかなか良い工場がないです。
理由は環境問題。
有害な汚水をどう処理するかってことで下の画像みたいな施設が必要になるとのこと。
しっかりした施設がなければ即操業停止らしいです。
テレビなんかでのイメージでは中国で環境問題って余りピンとこないけど、今はとってもシビアだそうです。
ここではその有毒な汚水を見たり、でき上がった奇麗なメッキを見たりと満足。

まあこんな感じで中国の工場で約一週間仕事してきてます。

いつも感じるのは中国のハンパない勢いです。
なんだろう、上手く言えないけどギラついた部分とか、素朴の部分とか。
どんどん大きく飲み込んでいるなって。

ちなみに上海の街にライディングできそうなストリートスポットは多いですよ!
物によっては物価は日本より少し高く感じるときがある。
青島ビール350mlで約100円。これは安い。
ツアーなんてのも良いかもって思います。