ビジネス書を出版した植山 周志(Shoe-g)にインタビュー!!
先日NEWSページでお伝えしたビジネス書『「あるある」で学ぶ忙しい人のためのExcel仕事術 (できるビジネス)』を執筆した植山 周志(Shoe-g)を西野がインタビューをしてきました。
インタビュー内容は、執筆した経緯やどんな人に読んでもらいたいか等このビジネス書に関すること。
その他、自身のブログテーマである『BMXライダーとしてぶっ飛んでいたがビジネスマンとしてぶっ飛べるのか?!』を目指した事についてや、ZENを設立した経緯、そして日本のBMX業界でトップにまで上り詰めたShoe-gがどんな考えの持ち主なのか?
落ち着いた雰囲気のカフェで色々と聞き出してきました。
インタビュー最後の3つのメッセージは、BMXライダーのみなさんやその家族の方にもぜひ目を通してほしい内容です。
BMXライダーとして誇りを持ち、他の分野でも評価されている「ビジネスマンShoe-g」の想いは、BMXライダーに長い人生の中で様々な選択肢を与えるキッカケとなるでしょう。
インタビュー内容↓↓
インタビュー内容
西野:植山さんお久しぶりですね。
Shoe-g:そうねー西野ー久しぶりだねー。
西野:今日はよろしくお願いします。
早速ですがインタビューを始めますね。どういう経緯でExcelの本を出す事になったんですか?
Shoe-g:去年の12月頃、出版社の人からFacebookでExcelの本を書きませんか?ってメッセージが届いたんだ。
僕はストリートアカデミーでビジネスマン向けにExcelやプレゼン等をレクチャーしているんだけど、編集の方が色々と下調べをしている時に、ストリートアカデミーで僕を見つけてくれてブログとか色々な情報を見てくれて僕に決めてくれたみたいなんだよ。
正直、本を書くのは初めてで半年とか1年位かけて書くものじゃないの?って思っていたけど...1月中旬にこのビジネス書の企画が通ったから「じゃあ書いてください」って言われて。あっはい!!って感じでスタートしたの。
そしたら、3月に出しますって言うのね...
西野:唐突なスタートでしたね。
Shoe-g:そうなんだよね。最初に原稿の締め切り日を決めたんだけど、1ヶ月後に260ページ(5万文字から6万文字)って言われてどうしよーって感じだったよ!!
僕、普通に仕事してるし、いつ書くのって話になるじゃない?
仕事以外の時間で朝か夜に書いたよ。
西野:確かに植山さんのFacebookで早起きをしてるって見かけましたね。
Shoe-g:そうそう、最初は夜に書くのと朝に書くのと両方を試してみたんだけど、夜だとあまりはかどらなくて朝の方が凄くはかどるんだ。
でも、僕は元々朝が弱いんだ。
1月〜3月までは夜9時頃に寝て4時半頃に起床。会社に向かう7時まで書いてた毎日だったなー。
僕もやればできるんだって思ったね!!(笑
この調子で原稿を書き終わった後も朝早く起きて、瞑想して読書して、7時位に家族達の朝食を僕が作るっていうのが理想の朝だなって思ったけど、原稿を書き終わった瞬間に気持ちが緩んじゃって今じゃもう早起きしてないんだ(笑
西野:どんな人にこの本を読んでほしいですか?
Shoe-g:実はExcelってちゃんと学んだ事がある人って少ないと思っていて、レクチャーをしているとみんな我流でやっていると感じたんだ。
会計士とか投資等の金融関係の人はバリバリ使いこなしてるけど、そうじゃない職種の方でExcel使うんだけどあんまり自信が無いんだよねって人達に読んでもらいたいかな。
後は、使い方のみではなく、目の前の課題をExcelを使って分析したりシミュレーションを作るの方法を紹介していて、それができると非常に強力な仕事の武器になる。
自分がそうなっているからね〜。
西野:植山さんも普段から常に使うソフトなんですね?
Shoe-g:うん。使いまくってる。だってずっと外資系の企業で働いていたけど、通用する言語って4つなのよ。
それは英語と数字とロジックと情熱。
仕事でこの企画やりたいって事を通す為には、国籍に関係なく数字とロジックが大事なんだ。
情熱だけ持って僕これやりたいんですって言っても、誰もやっていいよとは言わないんだ。
それは数字で計算して、過去の実績やデータから凄く細かな所までシミュレーションしないといけないんだ。
そのデータって本当に適当じゃ駄目なんだよ。
それを作る時にExcelは必要不可欠なツールだし、それができるととっても強力なんだ。
だって、外国人とかと会話してて文化や言語が違えど数字に対する考えはみんな同じでしょ?
どんな業界でも仕事をする上で絶対に必要な武器になるよ。
西野:これからの目標ってありますか?
Shoe-g:元トップBMXライダーが自転車を降りても夢を与え続けられる存在でいたいなって思っているよ。
西野:次はこの本以外の事を聞きますね。
Shoe-gがZENを設立したんですよね?そのキッカケは何だったんですか?
Shoe-g:最初は、パソコンとビデオカメラを買ってJuicy Visionっていう名前でビデオを作って全国のショップへ販売してたんだ。
そのうちに商品がビデオだけじゃなくても良いんじゃないか、自分のビデオだけじゃなくても良いんじゃないかって思って、友達のビデオを売ってもイイね〜って思って。
その頃、海外の大会とかに行くと向こうのやつがTシャツ作ったんだあげるーって。
それを何度か日本で着てたら「それいいね〜」って声があったから、次にそいつとあった時に「ねえねえそのTシャツ50枚買っていい?」って言ったら「オウ!?それってお前が着るんじゃないよね〜?」って「そうだよっ着ないよ。日本でディストリビューションして僕たちメイクマネーするんだぜ!」て言ったら「いいねー!」ってとても喜んでくれたんだ。
TREE BIKEもそういうのをどんどん広げた内の1つだね。
12〜13年位前かな?グローバルエックスゲームに行った時、TREEのボスのSamへ先に連絡しておいてホテルの下の道路で取引をしたの。
スプロケットを持ってきてくれて、その場でキャッシュを払って持って帰ってきたんだ〜。
あとはBLACKENのDarryl Nau、MacneilのJay Mironはもちろん...あ〜後はShitLuckのLeland Thurmanね。あの人はぶっ飛んでいて最高だよ。
そんな事を続けていて2003年から今のZENになったんだ。
西野:そのころRNCってブランドとかもやってませんでしたっけ?
Shoe-g:あー!そうだね。
あれは、チタンを加工してスプロケット作ってるんだーってオファーがきたの。チタンで作るのは難しいんだぜ!って。
この頃はチタンが流行っていたよね。
チタン製のシートクランプとか僕はまだ使っているからね〜。
西野:植山さんが自分のブログでテーマにしている 「BMXライダーとしてぶっ飛んでいたがビジネスマンとしてぶっ飛べるのか?!」って事を考え始めたのはこの頃からですか?
Shoe-g:そうだねー。Juicy Visionを始めたことが考えるキッカケになったよ。
その一年後にSPORTS I ESPN(今のJ SPORTS)の1つのチャンネルでテレビ番組を持つようになって、元プロアスリートだった副社長がとっても刺激的な人で、その人に色々と面白い話しを聞くことができたね。
アスリートもライダーも境遇が近いってこと。10代や20代の頃はBMXが全てで満足だけど実は人生って凄く長くて、40代、50代もあるよね。
その時、40代、50代でプロライダーができるのかって言ったらチョットできないだろうなって...
あと、その歳になったら少し落ち着きたいなって言うのと別の楽しみ方っていうのがあるよねーって話しをしてくれて、そこからライダーとしても頑張りたいけどビジネスも頑張りたいなって思ったのがキッカケかなー。
トップライダーだった頃は、大会でこの技決めてやるぜ!!ってテーマを決めて、それが成功すると会場中がワーって歓声が起きるじゃない。一瞬で会場中の人達に笑顔と勇気を与えられるなって思ったの。
これはBMXから降りたらできないなって思ったし、ならば別の手段でやらなきゃいけないと思ったよ。
別の手段で笑顔と勇気を与えたいからBMXじゃない事もガッツリやりたいなーって。
今もそんな思いで仕事してるかな〜。
それが僕のミッションだね。
西野:そのテレビ番組ってBMX GRAVITYですよね?自分が植山さんを初めて知ったのはこの番組でした。
その頃からミッションについて考えていたんですか?それって何歳くらいでした?
Shoe-g:そうだねBMX GRAVITYをやり初めた頃だから、だいたい28歳位かな。
あと、何かね海外にライダーとして行ったら友達として歓迎してくれるんだけど、実はディストリビューションもやってるーって言うと友達としてもビジネスとしても今までよりも濃く繋がれるし、付き合う人の幅が広がるからそういうのも楽しいよねー。
お金がそこまでもらえないプロライダーであり映像作家もしくはWEBクリエーターだったり、そういうのをかけ算すると面白いなーって。
2つの組み合わせだって思ったよ。
西野:話しは変わりますが、植山さんって何年か前に大学院へ行っていませんでしたっけ?
Shoe-g:そうそう2008年に入学して2011年に卒業したんだ。
MBA(経営管理学修士)ってやつだね。
一般的には経営について学んだんだって言うかもしれないけど、僕は考える事をとても学んだかな。それが一番の学びだった。
でもね、実は凄い落ちこぼれだったのよ。
僕から見るとエリートだなーって感じの人達がいっぱいいたんだけど、世の中はそこでは計れない事があるみたい。そんな人達でも自ら率先して物事を進める人が少なくて、僕はプレゼンとかExcelのレクチャーを勝手に始めたんだ。
そしたら頭が悪い僕の話しに賢い人達が20人位聞きにきて、繰り返し続けていたら僕もだんだん学んで教えるのが上手くなってきたんだ。
自分の事をアホだと思ってたけど目立つようになっちゃって...
勝手にこうやってアウトプットする人って少数派だから目立んだ。そして教える事によって自分の勉強になるんだよね。
これを続けていたらどんどん欲が出てきてもっと高度な事を教え始めて、それを続けていたら今では本を書く事になったよ。
まとめると、大学院に行って学んだ事は「考えるとはどういう事か」「勝手にアウトプットしてそれを継続すると、とても面白いことになる」って事かな。
まさか本を出す事になるとは本当に思っていなかった。
そう考えるとJuicy VisionもZENも誰かにお前これやれよって言われてやるのではなく、ただこれやりたいなって思ったら自らやる事が大事なんじゃないかな。
西野:それでは、この記事を読んでくれたみなさんへ植山さんからメッセージをお願いします。
Shoe-g:オッケー!! メッセージは3つあるんだ。
1:BMXにハマった君は最高だぜ!!
BMXやってる人って相当ハマるよね。ちょっとやってすぐに何もできないとか痛いってやめる人もいるけど、1つの事に没頭しそれを継続できる力をとても養ってくれるのがBMXの素晴らしい事だし、自分はそれをやったからこそ前よりも粘り強い人間になれたんだ!!
そして0から1を作る創造性が身についたのが今でも役にたっている。
BMXを通じて友達も世界中にできたし、たかが自転車一台だけど僕の人生にとって大事な事を沢山与えてくれた。
BMXにドップリハマった事を誇りに思っているよ。
2:BMXだけではなく更に1つ以上の武器を持て!!
例えば、コリンマッケイはBMXライディングも写真を撮るのも上手くて、今ではHAROのチームマネージャー的な事をしているんだ。
そんな感じで「BMX + 何か」...最低限1つ以上の武器を身につける事。
それは今後BMXの仕事に限らず長い人生で絶対に必要になる。
BMXにドップリハマれた君なら他の事をやってもトコトンハマる事ができるはず!
3:自分の人生をできるだけコントロールする為に主体的であれ!!
BMXに例えると、ありきたりな技よりもオリジナルな技を持ったり、自分の乗り方で個性をプンプンに出すと評価が高いんだ。
同じようにBMX以外の所も自分らしい人生を送ろうよって事かな。
それはオーナーであれって事じゃなく僕みたいなサラリーマンでもそれはできるからね。言われた事だけをやるのではなく自分からもっと発信していこうよって事かな。