チェーンテンションのムラはスプロケットのせい?それとも... by 由谷 友孝 (YOSSY)

自分が乗ってるBMXについて、前々から気になっていたことがあった。 
それは、クランクを回した時にスプロケットが左右へ振れ、チェーンテンションにとてもムラがあること。
ふと、原因はスプロケットの真円度や平面度ばかりではないのではないかと思い、別な箇所を確認してみた。
下の2枚の写真はスプロケットの振れを確認するために、クランクを地面と水平にし、左アームが前にくる場合と右アームが前にくる場合のそれぞれを撮ったもの。
   
 
まずは、左アームが前の場合。 
スプロケットの先端とチェーンステイに1mmほどの空間がある。
   
 
こちらは、右アームが前の場合。 
先の場合に比べ極端に空間が少なく、むしろほぼ空間がない状態。
これだけ振れがあると、チェーンのテンションが強いところと弱いところの差が激しく、実はこいでいて気持ちが悪かったのだ。 
もし、スプロケットの精度がそこそこでチェーンのテンションへ影響するほどのものでなかったとしたら、疑うのはスプロケット接するクランクアームではないかと考えた。
使用しているクランクは数年モノのECLAT TIBIA。 
2ピース構造で、右アームにスピンドルが圧入されていてスプロケットもこちらに装着している。
クランクに目を向け、スプロケットを振れさせる原因を考えた時にまず疑ったのは、スプロケットが接しその固定ボルトとスピンドルが通る箇所だったが、三角定規を当てた限りでは大きなスプロケットの触れを起こすほどオカシな様子はなかった。
続いて疑ったのが、クランクアームとスピンドルの垂直度。 
このふたつが垂直でなければ、装着されるスプロケットもクランクアームに対して水平にはならず、結果として振れを起こすのではないかと考えた。 
もちろん装着時に併用するスペーサー類も疑うべきだが、いずれも薄く、厚みのあるスプロケットやクランクアームの影響をまずは考えるべきと判断した。
その結果は下の写真のとおり。
   
 
プラスチック製なので正確ではないと思うが、三角定規の右の先端を見ると空間があり、垂直ではないことが分かる。 
そして、その空間分スプロケットの先端とチェーンステイとの空間があるのではないか?
こうなると、クランクアームとスピンドルの垂直度が、スプロケットの振れを引き起こしている可能性が大なのである。 
クランクアームからスピンドルを抜き再圧入したら垂直になるのか? 
また、それはアームとスピンドルそれぞれに刻まれたスプラインの組み合わせ次第なのか? 
次回はそれを試してみようと思う。
果たして無事に振れなくスプロケットが回ってくれるようになるのだろうか?







 
 



































