ECLATの新作カセットハブ “SEISMIC CASSETTE HUB” を一ヶ月くらい使ってみた。by 由谷 友孝 (YOSSY)

こんにちは、スタッフの由谷です。

国内展開は10月頃を予定しているECLATの新作カセットハブ “SEISMIC CASSETTE HUB” を、一足先に使ってみました。

ツアーの時からなので、1ヶ月位になります。

eclat seismic cassette hub
このSEISMIC CASSETTE HUB。
去年の秋頃からECLATが告知を始め、BMXシーンとしては新しいラチェットシステムを採用しているところがミソ。

気になるサウンドはこちら
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バチバチと元気なサウンド。みんなが振り向く大音量です。

ECLATがTCS(Toothed Coupling System)と呼ぶこのラチェットシステムは、その他の自転車シーンだと、DT社のスターラチェット、MAVIC社のインスタントドライブ360、などなどが近い存在。

ハブシェル側とコグ側それぞれのディスクの面が鋸歯状に加工され、それらが噛み合うことで駆動します。


参考映像

その時に、それら2枚のディスクのすべての面が接することになるから、3〜6枚の小さな爪を引っ掛けることで駆動させる一般的なシステムよりも超ダイレクトで歯飛びや破損が起こりにくいとしています。

実際に使用してきたこの1ヶ月、歯飛びは皆無です。

実は、国内ブランドだったSUZUE社が十数年前に似たシステムを採用したことがあったけど、短期に消滅…。
当時を知るBMXライダーや、ロードやMTBなども楽しむライダーには良く知られたシステムでしょう。

BMXシーンでは、新しいこのラチェットシステムをECLATとFLYが取り入れ、ECLATはリーフスプリング、FLYはマグネットスプリング。
真意は定かではないけど、従来の爪式よりも耐久性があるディスク式に前々から転換したかったのかもしれない。

ちなみに、分解の様子はこちら
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さて、さんざんメリットのようなものを言ってきたけど、それが故のデメリットも有る。

ラチェットディスク全面が接することがメリットである反面、それが仇になり、3〜6枚の爪式に比べると回転抵抗が多いこと。ペダルをこぐ足を止めた空走時の伸びは少なめなのです。

もし、空走時の伸びを重要視するならば、このディスク式を選択しないほうが良いかもしれない。
でも、ペダリングのダイレクト感や、歯飛びしにくく耐久性があり、簡単に分解できてメンテナンスが楽なハブが欲しいライダーにとっては、良い選択肢になるはず。

国内への入荷は10月頃なので、気になるライダーはいつものショップへお問い合わせを!