北のカモメより Part3 by 丸屋 薫 (MARUYA)
前回の続き
さんざん食って呑んで、
あ〜あとは寝るだけだな〜なんて思いながらテントで横になってると
ポツポツっと嫌な音がしてきた。 雨だった!
数年前にグリーンマッシヴでテントが水没した恐怖の記憶がよみがえる。
これはマズイ!
外に出ると少し離れた所に1本のたいぼくを発見。
さっそく、大木の下を目指して非難。
千鳥足にも関わらず無事にテントの引越し成功!
大木の下はほとんど雨があたらず安心して、ようやく就寝。
すると今度は、異常なテントの揺れに気が付いて飛び起きた。
アッという間に明るくなっていた、全然寝た気がしない。
慌て小窓を開けてみると知らないオッサンがテントを揺さぶりながら
ここはキャンプ場じゃないから起きてテントを片付けろと言っている。
普通に面倒くさいから、うなずいてオヤジが納得して立ち去るのを確認して
また寝てると、今度は違う男の大声で右左右左右右左左・・・と
異様な掛け声がうるさい。
小窓をのぞくとテントのすぐ脇で地元の消防隊らしいヤツらが
大声出して行進練習をやっている。
マジで面倒くせーって思いながらまた寝てると、やっぱりうるさい。
しぶしぶ起きてテントを片付けてみんなの所へ行くと
あの迷惑な消防隊はオレが起きないのをいい事に
行進の途中テントのスレスレを通過したり、
まっすぐ突進してテントを旗門にUターンしていた事を聞いてビックリ。
みんなはそれでも起きないオレにビックリだったらしい。
そんなこんなで今日は最低〜なあさをむかえて、また一日のスタートです。
昨晩、最高のジンギスカンを振舞ってくれた
チーさんのお店「PEACE」に立寄り、またの再開を誓いみんなで記念撮影。
そして、数キロ離れた「SPRAY」を目指しIPATHチーム出発!
二日酔いでボケッとしながらツアーはホント何が起こるか分からないな〜
なんて考えてたらすぐに到着。
すると、ここなの?って位デカくて立派な倉庫が「SPRAY」だった!
中にはショップとパークがあって
ショップではサーフ・SK8・スノー・スキーなどなどを扱っていて
玉井太郎氏デザインのスノーサーフィンのボードも扱っているそうです!
外遊びを知り尽くしている感じの頼れる系のお店でした。
パークにはハーフボールやピラミット形のバンク・クウォーター
その他にも色々あって、かなりイイ感じ!
早速味見をしようとバイクを下ろして服を着替えていると
Teeシャツの着替えがラスト1枚になっているのに気が付く。
気が付かずに乗っていたら汗だくで着替えも無くて
最低な事になるところだった。
そんな事で長期ツアーでは定番のコインランドリー。
その場所をSPRAYの荒井さんに聞くと自転車で行けるとの事。
みんなも誘うがまだ平気だったらしく、一人で向かう事になった。
知らない町をBMXこいで風を感じて!あ〜旅は最高だな〜何て考えてたら
余裕で通り過ぎてたらしくUターン。
新井さんが書いてくれた地図を確認して再びコインランドリーを目指すと
さっきは気がつかなかった古い自転車屋を発見!
表面にはロードマンとランドナーが並んでいる。
いかにもなんか有りそうな感じ!
さっそく店に入ると、中は一変してただのママチャリ屋だった。
ガッカリ...
見た感じ欲しい物は何も無いし
店のオッサンに聞いても何も出てこなそうな感じ。
しかもオッサンの態度が何故か?メチャ悪い。
それでも諦め切れずに店を眺めていると
作業台の上にKashimaxが置いてあるのを発見!
見てると、オッサンが思い出した様にコレが付いていたのが一台あると言だした。
そして出して来たのがツンツンツノダのBMXでした!!
さっそく性悪オヤジが欲を出す前に交渉!
結果、キレイだったけど中古って事でツアー中には嬉しい
激安¥1,000でゲットです。
意外と素敵なオジ様でした。ありがとう!!
思わぬ戦利品のおかげで退屈な洗濯もあっという間でした。
そんなこんなでSPRAYに戻って、ようやくライディングです。
乗ってみるとやっぱり面白くて!いろいろ出来そうな感じ!
そんでハジメに撮ってもらうと、意外と出来ない?
あれ〜?なんて思いながら何発かやってたら大失敗!
左ヒザでランプの角に着地してノックダウン。
その後も乗ってみたけど調子が悪くてぜんぜんダメ。
気が付くと膝が腫れてカブみたいになってるし
なんか天国から地獄って感じです。
SPRAYでは夕方までゆっくり楽しませてもらいました。
そして、また新たなスポットを目指して移動です。
次なる目的地は約100キロ離れた湖に
またまた存在すると噂される巨大ディッチです。
今夜は湖畔にあるキャンプ場で宿泊予定。
夜10時過ぎに湖に到着。
ツアー6日目、もうこの頃になるとみんな限られた明かりでも
手際良くテントを組み立てて、今夜も酒盛りか?と思いきや
昨日深夜まで呑んで食ってを続けてたせいか?みんな早めの就寝。
そして、オレとトシゴンとナオヤの残った3人でビールを片手に
ディッチを探しに行く事に!
すると湖畔であっさり発見!ここもまた半端じゃない事になっている!
闇の中に月に照らされた湖、その脇には極上のディッチがうっすら見える感じ。
もうヤバすぎです!!
そんで、3人でリップに腰掛けて飲んだビールは最高に美味かった〜!!
北海道最高です!!
明日は起きたら、このディッチでライディング!!
激贅沢なあさになりそうな予感!!はたして左ヒザは動くのか??
今夜は一応怪我人って事で
キャンピングカーのベットを使わせてもらって就寝です。
まだつづく。