入荷が待ち遠しいTREEのCOLLET STEMの装着方法をレクチャーする映像がアップされています。

フォークのコラムとハンドルバーを4本のボルトで一括して固定するシステムなので、一見すると固定や調整などの諸々が簡単なように見受けられますが、この映像のように順を追って取り付け作業を行わないとシッカリとその性能を発揮できないと思われるので、ショップで予約した人や購入を検討している人は必ずチェックしましょう!!

◆TREE – COLLET STEMの装着方法

1．ステムボトム部とコレット部をフォークコラムに通す。
　→コレット部はテーパー加工が短い方を下に装着する。

2．フォークのトップボルトを装着し、ヘッドセットのベアリングにテンションをかける。
　→この時点ではステムトップ部は装着せず、ボトム部とコレット部が装着されている。

3．ステムトップ部をハンドルバーと一緒に装着済みのステムボトム部に装着する。
　→4本のボルトのうち、まず、進行方向手前(コラム側)の2本を使用する。

4．ハンドルバーと車体を垂直になるよう調整する。
　→進行方向奥(ハンドルバー側)のボルトはまだ通さない。
　→進行方向手前(コラム側)の2本のボルトをしっかりと締める。
　→この手順でステムとフォークコラムが固定されることになる。

5．ハンドルバー前後を好みの角度に調整する。
　→進行方向奥(ハンドルバー側)のボルトをステムに通し締める。

以上が、TREEのCOLLET STEMを装着する手順です。

ステムとコレットは、それぞれ7075-T6アルミを使用しており、4本のボルトで十分に固定が可能とのこと。
また、コレットは十分な固定力を発揮するよう上下からスリット(割り)加工をしており、フォークコラム全体へ巻きつくように設計されています。

COLLET STEMは来月中に入荷する予定です。
その際にはニューカラーのVIOLETTEを含むLITE SPROCKET各サイズ、熱処理済の4130クロモリを使用したHEAT TREATED STEEL SPROCKET各サイズ、ストレートスポークを使用するカセットハブのSTRAIGHT PULL CASSETTE HUBの他、TREEを世に知らしめた名作スプロケットであるORIGINAL SPROCKETのスプラインドライブ仕様も同時に入荷する予定です。

それぞれの写真や仕様はTREEの商品紹介ページでチェックしてみてください。

◆TREE – COLLET STEM

素材：7075-T6アルミ CNC切削
長さ：53mm
カラー：BLACK、RAW
重量：230g
価格：￥12,600(税込)　※予価

◆TREE – LITE SPROCKET

素材：7075-T6アルミ
サイズ：22, 25, 28, 30, 33, 36T → 各サイズの画像はこちら
カラー：BLACK, RAW, VIOLET(限定カラー)
価格：￥13,440(税込)

◆TREE – HEAT TREATED STEEL SPROCKET / SPLINE

サイズ：22T、25T、28T、30T
カラー：BLACK
価格：￥6,930(税込)　※予価

◆TREE – STRAIGHT PULL CASSETTE HUB

サイズ：14mmボルト & 17mmセンターアクスル(焼入スチール)
カラー：BLACK、RAW
価格：￥34,650(税込)　※予価

◆TREE – ORIGINAL SPROCKET / SPLINE DRIVE

※画像はサンプルのためRAWとなります。
サイズ：22T、25T、28T、30T
カラー：BLACK
価格：￥11,550(税込)　※予価

ステムにしてもスプロケットにしても到着が待ち遠しいわけですが、精密で美しいCNC製品を作るTREEから面白い話が届いています。

コンピューターで制御するCNC切削マシンを使用し、精密で美しいLITE SPROCKETを製作する際、1枚につき下記の通りの時間を要するようです。

LITE SPROCKET, 25Tの切削に要する時間：約10分
LITE SPROCKET, 44Tの切削に要する時間：約20分

CNC切削加工となると、ワンタッチで簡単にスイスイできあがってしまうものと考えがちですが、切削マシンを制御する難しいプログラミング、正確に作動するハイテクマシン、マシンに素材を正確にセットする必要もあり、さらにLITE SPROCKETが設計が細かく複雑にマシンに取り付けられた「刃」を制御する必要もあり、1枚を削り出すため想像以上に時間を要するようです。

ただマニアックなだけでなく、緻密に設計したTREEの要望に答え生産する工場も素晴らしい技術を持っているからこそ男心を離さない、そして期待を裏切らない素晴らしいプロダクトが生まれています。